なんてことない
思い出になっちゃってるんだと思う。思い出になるのは必ず終わっていることで、かつての痛みを喜べるようになってたりする。まだ最中だと思っていたことを、思い出として追懐してることに気づいてもう終わってることを知る。最近の虚無感は、なり立ての思い出に囲まれてたからみたい。自覚するのに1ヶ月はかかった。
処女じゃなくなった。あまりに感情の外に置かれすぎて、多分これは思い出にすらなれない。時間が経つほどそう思う。
ものすごく、モノになってると感じる。誰でもいいと思っちゃう。誰でもいいなら私じゃなくていいって思う。そうじゃないんだとして、でもみんな私じゃないとだめなんて言えないはず。
もうちょっと傷つきがあるものだと思ってたけど、モノになってるんだから、感情がどこかに行ってしまうのなんて当たり前だったのかも。
月の障り、熱のこもった下着の中で血と汗が混ざる感覚。それを知らない人がこれを語る。なんでも簡単に暴力という言葉に収めてしまいたくないな。
思い出だけが身体を支配するようになったら。
もう一回自分を嘘まみれにしちゃおうかなあ。