いいかんじ

日差しって拷問だよなって思いながら散歩をしてた。急に、あれ?ってなって、従うしかない自由というか、そんなようなことを感じた。抗うことをやめた瞬間の快楽だった。それから暑さを気持ちよく思えるようになった。今年の私はちょっと強いぞ。

 

拷問には、すべて諦めて服従する気持ちよさがあるんだと思う。社会ではそうなりたくはないけど、自然相手なら気持ちよさを肯定しても良いかなって思う。

 

既に無自覚に他の何かに身を委ねられている人は、きっとこんなこと思わないんだろうね。大半が当たり前に社会に屈してるし。

 

私が自然災害を喜ぶのは、人間の及ばなさを痛感させてくれて安心するからなんだけど、ちょっと通じてるなと思う。雨が好きな理由のひとつが、みんながうんざりするからというのも近いかも。

多分、拷問を喜んでる。

人間が無力だと思えることが嬉しい。

 

これで夏の独特なエネルギーまで肯定できてしまったら、夏が嫌じゃなくなるんだろうな。

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パラレルワールド

鈍るのが許される夏。コントラストが強くてしんどい。一見はっきりしてるように見えて、でも強調されすぎて間がよく見えない。見えないこと自体は別に良いんだけど、そんな曖昧さの存在を忘れてるような世界に置かれると、ちょっと憂鬱。

実態のないエネルギーに揉まれて内側が燻る。熱が熱に煽られて何かしてる風。見て見ぬ振りされる虚無。騒がしい。

それっぽいこと言ってみてるけど正直よくわかんない。わかるのは、鈍るのを許したくないことと、夏バテだけは愛せること。

 

それしかないような言い方をするから。

考えてきたことを誇ってるのかもしれないけど、どう見ても止まってるのよ。一時停止の自覚を持ってのことなら私だってもっとワクワクできるよ、でも答えを出しちゃってるんだもん。

 

言語の違いを確かめに行く学校、パラレルワールドを覗き見ている感じ。最近の私の側にはパラレルワールドパラレルワールドがあって、私はどちらにもいないんだけど、同時に見えることで諦めと希望が一緒にやってきたりする。キラキラの笑い泣きって感じで結構清々しい。

 

気分を良くさせる目的で選んだ言葉で励ますような格好悪いことをする人が周りにいなくて本当に良かったと思う。選んで付き合ってきた人たちはそういう人たちだった。

 

あー、思いっきりいらっしゃいませって言いたい。

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なんてことない

思い出になっちゃってるんだと思う。思い出になるのは必ず終わっていることで、かつての痛みを喜べるようになってたりする。まだ最中だと思っていたことを、思い出として追懐してることに気づいてもう終わってることを知る。最近の虚無感は、なり立ての思い出に囲まれてたからみたい。自覚するのに1ヶ月はかかった。

 

処女じゃなくなった。あまりに感情の外に置かれすぎて、多分これは思い出にすらなれない。時間が経つほどそう思う。

 

ものすごく、モノになってると感じる。誰でもいいと思っちゃう。誰でもいいなら私じゃなくていいって思う。そうじゃないんだとして、でもみんな私じゃないとだめなんて言えないはず。

 

もうちょっと傷つきがあるものだと思ってたけど、モノになってるんだから、感情がどこかに行ってしまうのなんて当たり前だったのかも。

 

月の障り、熱のこもった下着の中で血と汗が混ざる感覚。それを知らない人がこれを語る。なんでも簡単に暴力という言葉に収めてしまいたくないな。

 

思い出だけが身体を支配するようになったら。

 

もう一回自分を嘘まみれにしちゃおうかなあ。

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3~4月

3

800円の刺身を10000円と打ち間違えられた月曜日

映画を7本見た火曜日

少女漫画を読んで妄想した水曜日

仕事を完全に放り投げた木曜日

本屋とサウナの金曜日

出された料理を食べきれなかった土曜日

二日酔いの日曜日

 

好きと言われた月曜日

世界に飽きちゃった火曜日

就活を始めた水曜日

近所の魚屋さんでなまこを眺めた木曜日

新卒に見えない証明写真を撮った金曜日

 

4

初登校をサボり川辺さんに想いを馳せた土曜日

最高においしいユッケジャンができたけど人に振舞ったら無くなってしまった日曜日

 

ちょっとめんどくさかった月曜日

久々に下の毛を剃った火曜日

思い出になってることを実感した水曜日

感動できる世界があると知った木曜日

どこまでも愛してる一生ものの仲間と飲んだ金曜日

眠れない土曜日

電話が嬉しかった日曜日

 

お前のせいが、お前のおかげになった月曜日

朝ごはんが食べきれなかった火曜日

寝坊した水曜日

起きられなかった木曜日

眠すぎた金曜日

焦燥感とやるせなさの土曜日

隣のおじさんがドリンク奢ってくれた日曜日

 

腹八分目な月曜日

意味わかんない火曜日

逃避欲うんざりああまたかの水曜日

人を泣かせた木曜日

臆病が鬱陶しい金曜日

勇気出す必要ないなと思う土曜日

映画を4本観た日曜日

 

父親の夢を見た月曜日

面接ドタキャンした火曜日

くみちゃんち初訪問の水曜日

食べすぎた木曜日

お前のものにしてくれよの金曜日

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-

自分のしてしまった最低だと思う言動が影響して、望んでいなかった心境の変化を生んじゃった。問題は、心境が変化してしまったので望んでいた状態にするために働こうという気持ちになりにくい(かつて望んでいたことをかつてほど望まなくなっている)ことに対して、いつものようにさっぱりと落ち着けないことで、それはこの要因が自分のした最低な言動であるせいで自分勝手さを受け入れにくいからなのかなと思う。それか、ただ思い出に執着があるだけかな。

 

「戦争は悪いことで、二度と繰り返してはならない」だけが先行する特別講義を小学低学年から何度か受けてきたけど、初めてそれに参加させられたときから憤りだった。あの所感は今もそのまま残っているし多分私にとって大事にしといたほうがいい感覚なんだと思う。同じ顔をして聞いていた児童たちは私よりはるかに講義に対して怠惰だったけど、講演を用意する社会の思惑通りに育っていっただろうし、考える余地をまんまと奪われていったんだろうな。怠惰だったから、か。違いはどこから、とも思うし、私だって社会に生かされてることを認めないと、とも思う。同じ仮面つけて~って歌ってるあいつも、同じ仮面。気付こうともせずそんなぬるさに集っていればきっとうまく生きられるんでしょう。

 

14で初めて死にたいと思い、楽しく生きるために選んだ高校ではそんなことを思わなかったけど、18以降はまた死にたいと思いながら生きてた。でも高校のときは死にたくなくなったわけではなくて死にたいことを思い出す余裕がなかっただけだったんだと思う。ここでいう死にたいはネガティブな意味ではなくて死に希望を持っているという意味で、冷静に思い返せば14のときにいつ死んだって良いと思えるようになってから、どんなに今が幸せでもずっと死にたかったと思う。

 

期待されるように生きて屈服して同化できたらどんなに楽だろうと思うし、みんな自然にそういうことやってるんだろうけど、やってるというか環境にやらされてるんだろうけど、それを否定したい訳ではないしそうなれない人間はさてどうやって逃避しようか。だから欲に従えと言うのなら私は私の欲を知らないといけないけど、そんな破壊に向かうようなことを自発的にしようとするには私には生への執着が足りないなあ。しばらくは自分の欲望なんてよくわからないままでふらふらしていていいと思う。いつか見て見ぬふりができなくなったときちゃんと死を選べればいいや。

 

小学生で仕組みを感じ、中学生で擬態を学び、高校生で擬態のバカバカしさを知り、浪人からはあえて浮くような言動を選ぶこともしつつ、大学ではバカになれるバカさ加減に可笑しさを覚え、最近やっと繋がりつつ引きこもって生きていける気がしてきた。

 

くみちゃんにそそのかされて公開するつもりなかったブログを投稿してみた。堪え難い。。

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#2

じめじめした日に吹いていた風がベーコンの匂いだった

水と油だなあと思う

 

自分って卑怯だなあ~~~

 

朝みたいな夕方っていいな、空が全部を無視してるみたいで

地上ごとき、高みの見物、ってかんじ

みんな無力でいいかんじ

 

ちょっと前から思ってる、私の千歳烏山を作らないと。

 

私が“おばあちゃん”になれないのはなんでなんだろう

 

いい気分を守ることを覚えた

 

涙に色がなくて良かった

 

大嫌いな恋愛ソングたちは、薄っぺらいんじゃなくて素直なだけだったんだきっと

 

学校のみんな、ほんとかよばっかり、嘘ばっかり

 

脱毛前に全身剃ると今なら全身つるつる誰でもかかってこいという気分

 

風邪で寝込んでるときとかやる気なくて数十時間布団にくるまってるときとかの、あのダメになっていくかんじが好き

エネルギーが減っていくんじゃなくて、マイナスに増えていく感じ

これでいいという心地よさ

 

たこわさとオレンジジュースを一緒に食べたら手持ち花火の味がした

 

弾けりゃYeah!素直にGood!ってすごい歌詞

 

世の中の付き合ってる人たちはなにがどうして付き合っているんだ、確保みたいなことなのか

 

エモいとキモいが似てるのは必然

 

将来垂れパイになったらおっぱいめくったとこにタトゥー入れたい

 

井上陽水はどんな五感の使い方をしたらあんな歌詞が書けるんだろう

 

生きるために必要じゃないことに一生懸命になるのは好きで、生きるために必要じゃないことをうまく生きるために一生懸命やるのは嫌いだ

 

有象無象すぎ、夏かよ

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13 コマゴメ

卒業ぶりにコマゴメに会った

女慣れしたな、と思った

たばこ吸いたいんだと言ったときにやめときなよと言う人じゃなかったので嬉しかった

 

焼肉をお腹いっぱい食べて、コマゴメ宅

壁に貼ってあったルールや目標の中に

“にしおのやる気を保たせる”と書いてあった

 

洗面台の上にシャワーがあって、ハンドルを下に回すと洗面台に、上に回すとシャワーから水が出る

手を洗った後にハンドルを戻しすぎて盛大に濡れてしまった

コマゴメに緑のTシャツを借りた

トイレを借りて手を洗った後、再びハンドルを戻しすぎて盛大に濡れてしまった

コマゴメにグレーのTシャツを借りた

 

高校の学祭で隣のクラスがやってたLOOSERの公演DVDを観た

コマゴメとしんたったと汐音が出てた

胸が熱くなるってこういうことか

当時熱くなりきれなかった私がこんなに感動しているのに、当時熱々だったみんなは今なんでこの延長線上にいないんだろう

薬高の劇部公演が大好きだったことを思い出した、思い出せてよかった

 

男の一人暮らしの家に上がるのは久々だった

話の雰囲気的に安心しきって行ったけど、相手はコマゴメじゃんね、忘れてた

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12 ヤンヤンつけボー

今日も山脈が浮世絵みたいだった

 

向かいに座ってる男の子が人差し指で弾いた

ヤンヤンつけボーのボーのカスが私の膝に乗っかった

いいかんじ

よく見たらヤンヤンつけボーじゃなくてブタメンだったけど

 

蒲田の小汚いラーメン屋の壁で

扇風機ががこんがこん震えながら豪速で回ってる

寿命の見える絶好調

 

そこそこ年季の入った佇まいの回転寿司屋の店前、

すしくいねぇ♪の曲

その隣で無表情で退屈そうに看板を持ってるガールズバーの女の子の手が、すしくいねぇ♪のリズムでパタパタしている

 

窓の無いエレベーターの中と外

こっちは1

話し声が聞こえる

あっちは2

こっちを全く意識していない話し声が聞こえる

あっちを把握してるこっちと、

こっちを把握できないあっちと、

それも把握してるこっち

2秒後に交わる世界線

 

好きでもない三ツ矢サイダーを飲んでその透明度に絶望した

泡と氷と甘さが透明感を際立たせてる

この透明はいらないと思った

作用のない毒を飲んでる気分

目に見える虚無

こんなに透明じゃなくてもいいのに

 

 

「太陽の膣に向かって射精してやる」

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11 火傷

人間であることを痛感しながら人間であることを無視してるうちに冬が終わってた

こんな悲しいことある?

今年は冬がちゃんと仕事をしてない

だからこんなことになっちゃってる

それか、大好きな冷え切った冬の間に、人間の熱いところぬるいところに触れすぎたせいかな

少なくとも今年の冬は寒くても熱々な人間がいたんだ

 

冬のあったかさって五感と気持ちを鈍らせるかんじがする

もやもやして”よく見えない”が強調されて、なんか気持ち悪さを感じるから好きじゃない

鈍るのが許されるのが夏ってかんじもする

 

世界が冬を終わらせようとしている間に、3日間だけ恋をしたと思う

初恋の予感、時間が経ってそうでもないかと思った

自分は人に会えないとその人への気持ちが薄れていく人間だと知った

 

宇宙にぽいっ

深海にぽいっ

雷でどかん

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10 うらはら

出会い系で会ってみてなんか違うな楽しくないなと思った人と、気が乗らないのにまた会う約束をしているのは、私は何を期待してるんだろう

 

学校が近づいてくる、逃げても逃げても

自律神経やられて困ったことは、

なんで学校を卒業しなきゃいけないのかを私は卒業しなきゃとは思ってないのに考えないといけなくなってしまったこと

あと活字が読めなくなったこと

 

例えば政治にはまるで興味ないしそういうの知っとくべきみたいなのが嫌いって思うのにスルーできないのはなんで

知りたいわけじゃないのにバイデンが何言ってるか調べたりしてる

今の総理大臣すら知らないくらいになりたい

メガマウスの泳ぐ姿が撮影されたとかそういう話ばっか聞いてたい

明日も明後日も今日の雪は雪だるま作るのにどの程度適してるかみたいなニュースで溢れてればいいのに

 

負の感情はもういくらでも押し殺せるというか感じる前に処理できるようになってしまった

けど、好きってまんま入ってくるのね

好きについてくる無意識の相対的感情、何かに対する絶対的な負の感情とは違う、さっきよりマイナスっていう相対的に負の感情

普段マイナスになることがないから、そういうときの対処の仕方を知らない

ここ1年、久しぶりに大きめの好きに触れることが度々あって気づいた

これ、好きが大きいほど生きづらいな

それでも自ら手を出してるし、クスリをしている気分だ

 

 

 

全力で生きてる、ゆるやかな自殺をしてる。

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